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  ▼ CONTENTS

 

 ●コーチング体験談

 ●実際のセッションの様子

(本人の許可を得て掲載しています。)  

  ▼ 実際のセッションの様子


○男性Mさん・20代後半の場合 

開発・分析などの化学系からまったく業種の異なるサービス系への転職活動をされていて、
選考に落ちてしまったときにコーチングの機会がありました。
そのときの会話の一部をご本人が再現してくださいました。



Mさん:「自己PRがとても強敵で……」

コーチ:「……苦労したんですね。で、何を書いたんですか?」
Mさん:「『なぜ化学だったのに、これからサービス系なのか』というところと、『サービス系の仕事としては、今まで
     こんな活動はしていました。なので、サービス系の貴社でも同様にやっていけると思います』って感じで
     書いたんです。

コーチ:「なるほど。それでMさんは自己PR欄に自分を表現できたのは何%くらいでした?」
Mさん:「過去から今までの経緯についてはほぼ100%です」
コーチ:「100%、自信がありそうですね。じゃあ、何についてはあまり書けていなかったのでしょう?」
Mさん:「これからやりたいこととか……」
コーチ:「その、『これからやりたいこと』については何%書けました?」
Mさん:「5%くらいです」
コーチ:「もしMさんが人事担当で、経緯100%、やりたいことが5%の自己PR文読んでどう思いますか?」
Mさん:「……こんなことしてきたんだねー、っていうのはわかるけど、それだけで終わってしまって、あまり
     会いたいとか思わないかなぁ……」

コーチ:「じゃあ、どういうことが書いてあったら、その応募者と会ってみたいと思うかしら?」
Mさん:「これをやりたい、これが実現できます、というような、目を引くことが書いてあった場合かなぁ……」
コーチ:「その目を引くことが、今回は5%しか書いていないんですね?」
Mさん:「そうなんです……」
コーチ:「それで受かると思います?」
Mさん:「……いや、無理ですよね(苦笑)」
コーチ:「100%書けたとしたら?」
Mさん:「受かると思います」
コーチ:「過去の経緯より未来に向けて何をしたいかを書いている人に会ってみたいんでしたよね? 私も(人事
     
担当
だったら)、そういう人に会ってみたいと思います」
Mさん:「でも、いきなり化学系の人が受けに来るのって、えっ、って思わないですか?」
コーチ:「異業種からの転職は珍しくない時代だし、同じ業種をやってたからいいとも限らないですよね。化学
     
やってたというのはむしろMさんの個性のひとつとして捉えられるんじゃないかしら」
Mさん:「そっか……。なんか、化学系から受けるっていうことに引け目を感じてて、それをいかにカバーしようかって
     ことばかり考えていたから……内容も否定的になっちゃいますよね」

コーチ:「引け目どころかむしろ武器として前面に押し出せるものですね。
     じゃあ、次にはどういう自己PRを書いてみましょうか?」

Mさん:「何をしたいか、何ができるかをPRしたいと思います!」
コーチ:「自信がみなぎっている声ですね!」



その後、Mさんはさらに異業種への転職活動を続け、
ご自身のやりたい方向性や内容で自己PRを埋め尽くしたところ
応募の翌日にはなんと面接の段階を飛ばして会社役員から直接返信が届き
「是非お会いしたい」と、よいお返事をいただくことができたそうです。
ご本人の持っている力が最大限発揮されたのでしょう。


 



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